サイバーセキュリティとは?日本と世界の最新動向や対策をわかりやすく解説|コラム|株式会社アイ・エス・ビー
COLUMN

サイバーセキュリティとは?日本と世界の最新動向や対策をわかりやすく解説

インフラ・ネットワーク

サイバーセキュリティとは?日本と世界の最新動向や対策をわかりやすく解説

サイバーセキュリティとは?日本と世界の最新動向や対策をわかりやすく解説

サイバーセキュリティとは、コンピュータやネットワーク、データをサイバー攻撃などの脅威から守るための取り組み全般を指します。この記事では、サイバーセキュリティの基本的な定義から、国が示す最新の動向、そして企業や個人が取るべき具体的な対策までをわかりやすく解説します。


サイバーセキュリティの基本を解説

サイバーセキュリティ対策を進める上で、まずはその定義や関連用語との違い、重要視される背景といった基礎知識を正確に理解することが不可欠です。ここでは、サイバーセキュリティの基本となる3つのポイントを解説します。


まずは基本から!サイバーセキュリティの定義とは

サイバーセキュリティの定義とは、コンピュータシステムやネットワーク、プログラム、データなどを、不正なアクセス、攻撃、損害から保護するための一連の技術やプロセスを意味します。この概念は、単にウイルス対策ソフトを導入するだけでなく、物理的なアクセス管理から従業員教育まで、幅広い領域を含みます。


「情報セキュリティ」との目的や範囲の違いを整理

DX(デジタルトランスフォーメーション)の推進やクラウドサービスの普及により、あらゆるビジネスがデジタル基盤の上に成り立つようになったため、その必要性が高まっています。サイバー攻撃による被害は、事業停止や情報漏洩といった直接的な問題だけでなく、企業の社会的信用の失墜や株価の下落にもつながります。そのため、サイバーセキュリティは単なるIT投資ではなく、企業価値を守るための経営課題として認識されています。


なぜ今、サイバーセキュリティが重要視されるのか?

アジャイル開発は、変化への迅速な対応を重視する開発手法です。「アジャイル(Agile)」が意味する「素早い」「機敏な」の通り、短い開発期間のサイクル(イテレーション)を反復しながら開発を進めます。仕様変更や顧客からのフィードバックを柔軟に取り入れながら、優先度の高い機能から順にリリースしていくのが特徴です。代表的なフレームワークには「スクラム」や「カンバン」があり、無駄をなくす「リーン」の考え方も取り入れられています。


最新のサイバー攻撃の脅威と動向

サイバー攻撃の手口は日々巧妙化しており、対策を講じるためには最新の脅威やトレンドを把握することが重要です。ここでは、IPAが発表した脅威ランキングや代表的な攻撃手法、そして今後予想される新たなリスクについて解説します。


【2024年版】IPAが発表した「情報セキュリティ10大脅威」をチェック

IPA(情報処理推進機構)が発表した「情報セキュリティ10大脅威2024」では、組織向け脅威の1位に「ランサムウェアによる被害」、2位に「サプライチェーンの弱点を悪用した攻撃」が挙げられました。2021年や2023年の脅威と比較しても、金銭目的の攻撃や取引先を経由した侵入が依然として深刻な状況です。これらの脅威は、特定の組織だけでなく、関連する企業全体に影響を及ぼす可能性があります。


身近に潜む代表的なサイバー攻撃の手口

サイバー犯罪は多様な手口で行われますが、特に代表的なものとしてランサムウェアやフィッシング詐欺などが挙げられます。これらの攻撃は、企業の機密情報を狙うだけでなく、意図しない情報漏洩につながるケースも少なくありません。ここでは、具体的な攻撃の例を紹介します。


●金銭目的でデータを暗号化する「ランサムウェア」
ランサムウェアは、コンピュータやサーバー内のデータを不正に暗号化し、その復号と引き換えに身代金を要求するマルウェアです。近年では、身代金を支払わない場合に盗み出したデータを公開すると脅す「二重恐喝」の手口も増加しており、金銭的な被害だけでなく、情報漏洩のリスクも伴います。


●偽サイトへ誘導して情報を盗む「フィッシング詐欺」
フィッシング詐欺は、金融機関や有名企業などを装ったメールやSMS(ショートメッセージサービス)を送りつけ、偽のウェブサイトへ誘導し、IDやパスワード、個人情報を盗み出す手口です。送信される迷惑メールは年々巧妙化しており、一見しただけでは偽物と見抜くのが困難なケースも多く、注意が必要です。


システムの脆弱性を狙う「ゼロデイ攻撃」
ゼロデイ攻撃とは、OSやソフトウェアに存在する未知の脆弱性が発見されてから、開発元が修正パッチを提供するまでの間に、その脆弱性を悪用して行われる攻撃です。防御策が確立されていない無防備な期間を狙うため、従来のパターンマッチング型のセキュリティ製品では検知が難しく、深刻な被害につながりやすい特徴があります。


●Webサイトを改ざんする「SQLインジェクション」
SQLインジェクションは、Webアプリケーションの脆弱性を利用して、データベースを不正に操作する攻撃手法です。Webサイトの入力フォームなどに不正なSQL文を注入(インジェクション)することで、データベース内の情報を盗み出したり、改ざんしたりします。ECサイトの顧客情報漏洩など、多くの被害がこの攻撃によって引き起こされています。


生成AIの活用で生まれる新たなセキュリティリスク

生成AIの急速な発展は、サイバー攻撃の手法にも変化をもたらしています。攻撃者は生成AIを悪用し、より自然で巧妙なフィッシングメールの文章を大量に作成したり、マルウェアのコードを自動生成したりすることが可能です。これにより、攻撃がさらに巧妙化・大規模化し、防御側はこれまで以上の対策を求められるようになります。


地政学リスクの高まりと国家が関与するサイバー攻撃

国家間の対立がサイバー空間にも拡大しており、政府機関や重要インフラを標的とした国家関与のサイバー攻撃が増加しています。例えば、ロシアによるウクライナ侵攻に関連したサイバー攻撃や、オーストラリア政府が他国からの持続的なサイバー攻撃を受けていることを公表するなど、地政学リスクはサイバーセキュリティに直接的な影響を及ぼしています。これらの攻撃は、社会機能の麻痺を狙うなど、大規模な被害をもたらす可能性があります。


 企業が取るべき具体的なサイバーセキュリティ対策

サイバー攻撃の脅威から企業を守るためには、技術的な対策と組織的な対策の両面からアプローチすることが不可欠です。特に日本企業では、自社だけでなく、製品の部品を供給する半導体メーカーから販売網に至るまで、サプライチェーン全体でのセキュリティ強化が求められます。ここでは、多くの企業が実践する具体的な対策を解説します。


技術面から防御を固める6つのセキュリティ対策

サイバー攻撃から組織のIT資産を守るためには、多層的な防御の考え方が重要です。ネットワークの入口から個々の端末、そして重要なデータに至るまで、各階層で適切なセキュリティソリューションやツールを導入することが求められます。ここでは、防御を固めるための主要な6つの技術的対策を紹介します。これらの技術を活用することが防御の基本となります。


●侵入を防ぐ第一歩!ネットワークセキュリティの強化
ネットワークセキュリティは、不正なアクセスが社内ネットワークへ侵入するのを防ぐ最初の砦です。ファイアウォールを設置して内外の通信を監視・制御したり、IDS(不正侵入検知システム)やIPS(不正侵入防止システム)を導入して不審な通信を検知・遮断したりすることで、外部からの脅威を水際で防ぎます。


●PCやサーバーを守るエンドポイントセキュリティ
エンドポイントとは、ネットワークに接続されるPCやサーバー、スマートフォンなどの端末を指します。ウイルス対策ソフトの導入に加え、近年ではEDR(Endpoint Detection and Response)の活用が重要です。EDRは、端末の操作を常時監視し、マルウェアの侵入や不審な挙動を検知して迅速な対応を可能にします。また、USBメモリなど外部デバイスの利用を制限することも有効な対策です。


●Webアプリケーションの脆弱性からの保護
WebサイトやWebサービスを公開している場合、アプリケーションの脆弱性を狙った攻撃への対策が必須です。WAF(Web Application Firewall)を導入することで、SQLインジェクションやクロスサイトスクリプティングといった、Webアプリケーション特有の攻撃を検知・防御できます。


●重要なデータを守るための暗号化とアクセス管理
万が一、システムへの侵入を許してしまった場合に備え、データそのものを保護する対策も重要です。機密情報や個人情報を保存する際にはデータを暗号化し、不正に読み取られるのを防ぎます。また、従業員ごとにアクセスできる情報や権限を最小限に設定し、定期的にアクセスログを監視することで、内部からの情報漏洩リスクを低減させます。


●「すべて信頼しない」が前提のゼロトラストモデルとは
ゼロトラストとは、「社内ネットワークは安全である」という従来の境界型防御の考え方を改め、「すべての通信を信頼しない」ことを前提にセキュリティ対策を講じるモデルです。クラウドサービスの利用やリモートワークが普及した現代において、社内外を問わず、すべてのアクセス要求に対して厳格な認証を行い、正当性を検証することでセキュリティを確保します。


万が一に備えるバックアップと事業継続計画(BCP)
どれだけ強固な対策を講じても、サイバー攻撃のリスクをゼロにすることはできません。そのため、インシデント発生後の迅速な復旧と事業継続を可能にする備えが不可欠です。重要なデータの定期的なバックアップを取得し、その復旧手順を確認しておくことがサイバーレジリエンスの向上につながります。情報システムのライフサイクル全体を見据えた事業継続計画(BCP)の策定も重要です。


組織全体で取り組むべきセキュリティ体制の構築

サイバーセキュリティはIT部門だけの問題ではなく、全社的に取り組むべき経営課題です。明確なセキュリティポリシーを策定し、それに基づいた具体的なルールや運用マニュアルを整備する必要があります。また、定期的なリスク管理プロセスを導入し、新たな脅威や事業環境の変化に対応できる体制を構築することが求められます。


●従業員のセキュリティ意識を高める教育と訓練
多くのサイバー攻撃は、従業員の不用意な操作をきっかけに発生します。そのため、全従業員を対象としたセキュリティ教育や研修を定期的に実施し、セキュリティ意識と知識レベルの向上を図ることが不可欠です。標的型攻撃メールを模した訓練や、インシデント発生時の報告手順を学ぶワークショップなどを通じて、実践的な対応能力を養います。関連資格の取得を奨励することも有効な手段です。


●強固なパスワードの設定と多要素認証の活用
不正アクセスを防ぐ基本は、強固なパスワードの設定と管理です。推測されにくい複雑な文字列を用い、複数のサービスで同じパスワードを使い回さないことが重要です。さらに、IDとパスワードに加え、SMSで送られる確認コードや指紋認証など、複数の要素を組み合わせる多要素認証(MFA)を導入することで、セキュリティレベルを大幅に向上させることが可能です。この認証方式は、不正なログイン試行を効果的に防ぐための法規制でも推奨される例があります。


●OSやソフトウェアの最新化
使用しているコンピュータのOSや各種ソフトウェアを常に最新の状態に保つことは、基本的ながら非常に重要な対策です。ソフトウェアの脆弱性はサイバー攻撃の主要な侵入口となるため、開発元から提供されるセキュリティパッチを速やかに適用し、判明している弱点を解消することで、多くの攻撃からシステムを保護できます。


●セキュリティインシデントに備えるCSIRTの設置
セキュリティインシデントが発生した際に、迅速かつ適切に対応するための専門組織がCSIRT(Computer Security Incident Response Team)です。SIRTは、インシデントの検知から原因調査、復旧、再発防止策の策定までを一貫して担当します。専門的な知識を持つエンジニアを配置するか、外部の専門家と連携できる体制を整えることで、被害の最小化を図ります。
企業の規模によっては、専門人材の採用も視野に入れる必要があります。


国や公的機関が示すサイバーセキュリティの指針

企業が実効性のあるサイバーセキュリティ対策を進める上で、国や公的機関が示す指針やガイドラインは重要な道標となります。これらの情報は、日本国内のトップ企業が遵守すべき法規制への対応や、自社のセキュリティレベルを客観的に評価するための基準として活用できます。


企業の対策の指針となる国のガイドライン

経済産業省とIPAが策定した「サイバーセキュリティ経営ガイドライン」は、経営者がリーダーシップを発揮して対策に取り組むための指針を示しています。また、米国のNISTが作成した「サイバーセキュリティフレームワーク(CSF)」は、世界中の多くの企業で対策の基準として利用されています。他にも、情報セキュリティマネジメントシステムの国際規格であるISO/IEC27001や、金融機関、医療、工場(OT)、車載システムなど、特定の業界向けのガイドラインも存在します。


国家サイバー統括室(NCO)の役割と最新情報

NISC(内閣サイバーセキュリティセンター)は、2025年7月1日に「国家サイバー統括室(NCO)」に改組されました。現在の日本のサイバーセキュリティ政策の総合調整を担うのは、国家サイバー統括室です。国家サイバー統括室は、サイバーセキュリティ戦略本部の事務局として機能し、行政各部の情報システムに対する監視・分析、必要な助言、情報提供、監査などを行っています。国家サイバー統括室が公表する「サイバーセキュリティ戦略」や各種報告書は、国全体の動向を把握し、自社の対策方針を検討する上で重要な情報源となります。


JPCERT/CCが発信するセキュリティ注意喚起の活用法

JPCERT/CCは、日本国内のセキュリティインシデントに関する報告を受け付け、対応支援や情報発信を行う中立的な組織です。Webサイトでは、新たな脆弱性に関する情報や、特定の攻撃手法に関する注意喚起が随時公開されています。これらの通知を定期的に確認し、自社のシステムに関連する情報がないかをチェックすることで、脅威への迅速な対応が可能になります。


サイバーセキュリティに関するよくある質問

ここでは、サイバーセキュリティ対策を検討する際によく寄せられる質問とその回答を紹介します。


サイバーセキュリティ対策は何から始めればよいですか?

まず自社の情報資産を洗い出し、どのようなリスクが存在するかを分析する「リスク評価」から始めるのが基本です。重要な情報がどこにあり、どのような脅威にさらされているかを把握することで、優先的に取り組むべき対策が明確になります。評価に基づき、対策計画を立てることが重要です。


中小企業でも導入できるセキュリティ対策はありますか?

はい、あります。限られた予算でも導入可能な対策として、ファイアウォールやウイルス対策などの機能を一つにまとめたUTM(統合脅威管理)や、月額制で利用できるクラウド型のセキュリティサービスが有効です。また、OSの最新化やパスワード強化など、無料ですぐに始められる対策も多くあります。


もしサイバー攻撃の被害に遭ってしまったらどうすればよいですか? 

被害の拡大を防ぐため、まずは感染が疑われる端末をネットワークから物理的に切断することが最優先です。その後、事前に定めた手順に従い、社内の担当部署や経営層に報告します。状況に応じて、契約しているセキュリティ専門企業やJPCERT/CC、警察などの外部機関へ速やかに相談してください。復旧を焦る前に、まずは現状把握と証拠保全が重要です。


まとめ

サイバーセキュリティは、技術の導入だけでなく、組織体制の構築や従業員教育を含めた総合的な取り組みが不可欠です。2026年以降は、DXのさらなる加速や量子コンピュータの実用化といった新たな技術的パラダイムシフトが予想されます。特に量子コンピュータは現在の暗号技術を無力化する可能性を秘めており、将来の脅威に備えた耐量子計算機暗号への移行準備も今後の重要課題となります。また、欧州のサイバーレジリエンス法(CRA)をはじめ、各国の法規制や国際規格への準拠がビジネスの継続において不可欠な条件になりつつあります。こうした最新のガイドラインや技術動向を注視し、自社の体制を柔軟にアップデートし続ける姿勢が重要です。

アイ・エス・ビーでは、複雑化する脅威から企業の資産を守るため、WAFによるWebアプリケーション保護やエンドポイント対策などのソリューションを幅広く提供しています。お客様のビジネス環境に最適な対策をトータルでご提案いたしますので、ぜひお気軽にご相談ください。


ご質問、提案のご依頼など お気軽にお問い合わせください

ご質問、提案のご依頼など お気軽にお問い合わせください

製品・サービスへのお問い合わせ

お役立ち資料の ダウンロードはこちらから

お役立ち資料をダウンロードする

ユーザーにより快適なサービスを提供するために、当社の プライバシーポリシーパーソナルデータ の外部送信に基づいたデータ利用に同意をお願いいたします。

同意しない

同意する